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石原祐介。声楽家(バリトン)、合唱指揮者、ボイストレーナーとして一所懸命に日々を生きる、音楽家のブログ。

おかあさんコーラス兵庫大会

第41回全日本おかあさんコーラス関西支部兵庫大会
2018年6月9日(土)
10:00開演
東リ いたみホール
(伊丹市立文化会館)


DSC_027204.jpg

選考委員(敬称略・50音順)

麻田 健洋
石原 祐介
永井 英晴
林 香世
山岸 徹

このたび、初めておかあさんコーラス大会の選考委員を務めました。
兵庫大会は、関西支部の中でももっとも参加団体が多く、56団体が出場されました。

演奏開始は10時15分、14団体ごとに休憩をはさんで56番目の演奏が終ったのが、なんと、19時55分!
多くの曲目を聴き、さまざまな演出を見させていただきました。

選考委員は、各自の基準で選考をし、13団体の優秀団体を選んだ後、その中から3団体を8月に愛媛で行われる全国大会へ推薦しました。

優秀団体(印は全国大会への推薦団体)

女声合唱団アルバエコー
女声アンサンブル C'est la vie
“円”女声ハーモニー
KCクローバー
明石グリーンリーフ
女声合唱団 こーろ・あろーどら
女声合唱団はづき
女声合唱団エオリアン
ヴェネルディ女声合唱団
すずらんコーラス
神撫台コーラス
シルフィード
パラダイスQ


なお、選考委員各自が選ぶ個人賞は以下の通りでした。

麻田賞…ぶりらんて伊丹
石原賞…コーロ・セルクル
永井賞…マザーズさくらだい
林賞…女声合唱団Stella
山岸賞…女声合唱団コール・カナリー

とても、見ごたえ、聴きごたえのある演奏でした。
私自身は、コンクールと違い、ただ、演奏の粗を探すだけでなく「一つのステージ」として、聴衆に自分たちの姿を余すところ無く見せ、そして魅せることができているかどうかについて選考をさせていただきました。

私が残念に思ったことは、歌い手が指揮者に体が向きすぎていて、視線も指揮者にしか向いておらず、普段の練習と全く同じ歌い方になっている団体が多かったこと。
やはり、聴衆がいる場での演奏ですから、普段の練習のある時点からは、聴衆を意識した、立ち姿、指揮者の見方、発声、声の指向性などをもっと意識して練習をされるともっと魅力的なステージになると思います。
いわゆる「発表」で終るのでなく、その団体にしかできない「演奏・ステージ」を大切な日にできるようになるといいな、と思いました。
また、曲によって動きをつけたりされるのですが、その曲に入ると突然、動きがあるまでぴたっと固まってしまうのが、もったいないと思いました。
動きは止まっていても、心まで動きを止めてしまわないようにしないと舞台上が妙な緊張感で支配されていて、とてもぎこちない雰囲気になってしまいます。
不自然さが取れるまで、練習でできる限り取り組んでくださるといいな、と思います。

個人的に印象に残った団体は次の通りです。

♪女声合唱団アルバ・エコー
とても美しい声でした。力強さが少し足りないかなと感じましたが、それよりも涼やかな、さわやかな演奏が印象に残りました。

♪女声アンサンブル C'est la vie
ア・カペラで、「サウンド・オブ・ミュージック」を演奏。
ハーモニーもよく決まっていただけでなく、とても楽しげに歌われていて、見ているこちらも楽しくなりました。
3曲目「ひとりぼっちの羊飼い」は、ヨーデルも素晴らしかったです。

♪ぶりらんて伊丹
私が京都産業大学グリークラブで学生指揮者を務めていた時期、同学年でもっとも素晴らしい学生指揮者だった、根津嘉子さんが指揮者を務めている団体。
指揮者と歌い手の関係がとても良好なことが伺えました。
残念に思ったのは、歌い手が指揮者を好きすぎて、ステージいっぱいに広がっても指揮者を探してしまうため、視線が客席の方に広がらなかったこと。
2曲目は打楽器もついた、とてもアフリカン!な曲だっただけに惜しいな、と思いました。

♪コールみかた
とても丁寧な演奏でした。
立ち姿も美しかったです。

♪ヴォーチェ・フィオーレ
とっても楽しいステージングでした。
明るく、はつらつとした声も良かったです。

♪女声合唱団宝塚ヴィオレット・エコ
演奏も良かったですが、指揮者の方の素晴らしい指揮に釘付けになりました。
よい指揮は、歌い手から良い歌、良い演奏を引き出すと改めて認識しました。

♪ブランシュ
当日は5名で演奏。
指揮者を置かず、メンデルゾーンの重唱曲を原語で。
好きじゃないと、取り組めないと思います。
普段話す時よりも、もっと子音を濃く発音してくださると良くなると思います。

♪女声合唱団「輪声会」
ピアニストのバランス感覚の良さが光りました。
単独で弾く時に奏でる音はとても素晴らしく、歌と一緒の時はさりげなく、でも献身的に支えておられるのが印象に残りました。
ピアニストがどれだけ演奏に貢献しているかがとても良く分かりました。
良いピアニストは演奏レベルをぐっと上げてくれますね。

♪コーロ・セルクル
人生初の個人賞、石原賞を差し上げました。
指揮者を置かない演奏のスタイルですが、ピアニストととても一体感のある演奏でした。
リタルダンドなどのテンポの揺らぎや、フェルマータの後の入りなど、指揮者を必要とする場面でのアインザッツが揃っていることに感動しました。
指揮者の存在意義を考えさせてくれる演奏に拍手。

♪女声合唱団Stella
宮沢賢治のテキストを丁寧に演奏されていました。
演奏はとても良かったのですが、ステージングの面で、舞台に置かれたものを全く使わずにいたことが残念に思いました。
また、演奏中に楽器を弾く動きをつけておられたのですが、少しとってつけたような感じになってしまったことがもったいなかったです。

♪明石グリーンリーフ
素晴らしいステージ。
人数も多いにもかかわらず、一糸乱れぬ演奏、ステージ。
入場時にとても良い顔の表情の方がおられることに気づいたのですが、その方が「ライオン・キング」の曲で大活躍。
オーラって出てくるよりは発するものだと思いました。
全国大会への推薦団体。

♪女声合唱団はづき
圧巻の演奏。
声、ハーモニー、どれをとっても素晴らしく、会場内の空気を完全に自分たちのものにしていました。
まだまだレベルアップできることがあるので、もっと完成された演奏を聞きたいと思いました。
全国大会への推薦団体。

♪女声合唱団エオリアン
気迫あふれる演奏。
歌い手側の指揮者との同じ時間を共有していることへのかけがえの無い思いが、演奏に表れていました。
私は指揮者の先生を個人的に尊敬しているのですが、この日の先生の指揮は私にとって学びの多いものでした。

♪ヴェネルディ女声合唱団
ア・カペラで演奏。
この合唱団は完全5度のハーモニーをきちっと決められることができるのが素晴らしかったです。
3曲目はその持ち味を存分に発揮できる曲でした。

♪すずらんコーラス
広瀬量平作品の素晴らしさ、良さを充分に引き出した演奏でした。
ピアノが奏でる第1音目から自分たちの世界へ聴衆を引き込んでいて、最初から最後まで広瀬量平ワールドでした。
なかなか聴く機会が少なくなっていることもあり、個人的にはとてもうれしい選曲でした。
全国大会への推薦団体。

♪神撫台コーラス
とても素晴らしいステージング。
衣装のアイデアも良く、見ていてとても感動しました。

♪シルフィード
素晴らしい演奏でした。
指揮者の気迫を、歌い手が上手に受け止めて、演奏につなげていました。

♪パラダイスQ
明るく、伸びやかな声。
その声の通りに、ステージングも明るく、見ているこちらも幸せになる演奏でした。


一日でこれだけの団体の数、演奏を聞くのは初めてで、終演後にはへとへとになりましたが、とてもいい経験を積むことができる一日になりました。
今後、自分が演奏する時にこの日の気づきを生かしていこうと思います。

終演後の食事の場にて。
京都産業大学グリークラブの先輩で、一緒に選考委員を務めた永井英晴先生との一枚。
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プロフィール

石原祐介

Author:石原祐介
Yusuke ISHIHARA

声楽家(バリトン)
合唱指揮者
ボイストレーナー

公式プロフィールはこちら
もっと長い版(笑)はこちら

現在

 京都市立芸術大学(紹介
   音楽学部非常勤講師

 JCDA合唱指揮者協会
   会員

 大阪シンフォニッククヮイア
   合唱指導者

 京都バッハ合唱団(紹介
   団員

 上方オペラ工房
   メンバー

 アンサンブル・ルーチェ
   トレーナー

 合唱団ミクロコスモス
   ボイストレーナー

 男声合唱団アルシェ(紹介
   団員

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